「これが無くなったらどうしようと思っている時点で物に囚われている。
物を使っているのではなく物に使われているのだ」
昔、雑誌か何かのインタビュー記事で
読んだ覚えがあります。
ミニマニストか整理整頓系の記事で
肩書きがギャンブラーということだけ
強く印象に残っているのですが
どなたの発言か分からず…
好きな物で周りを満たしたい
厳選したお気に入りの物だけでスッキリ暮らしたい
と、思えば思うほど
お気に入りの物が壊れるとがっかりします。
物を大切にすることと執着の狭間で揺れていました。
それがここ一年くらいで折り合いがつきました。
きっかけはマグカップ。
今使っているカップはフィンランド旅行で購入したアラビア社製。
思い出が詰まった大好きなカップです。
この前手を滑らせて、盛大に落としました。
落とした時にいつもならお気に入りの物が壊れそうになったら
「あーっっ」ってパニクるけど
心のざわつきが少なかった。
実は、押し入れに、友達が結婚祝いにくれたマグカップが眠ってて
壊れたらそれを使う機会だなと思っていたのでした。
運良く割れなかったので
引き続き大切に使って行くけど
次に使う物を決めていればそれが楽しみになって
物が壊れたとしても
心穏やかに過ごせると気付きました。
物への執着はさらなる物欲を持つことで
薄めることに成功したのでした。