この本を読んだきっかけ
PDCAが大事らしいと聞いてはいましたが、なんか昔やってよくわからずにやめたなーって記憶がありました。
先日TwitterでPDCAノートという方法があると知ったので本を購入してみました。
この本を読む目的(期待)
毎日・毎週・毎月やっている振り返りを短時間で効率よくできるようになりたい。PDACが上手く回せるようになれば目標がもっと達成できるのではないか?
まずはPDCAの基本情報
PDACは下の4つの文字の頭文字をとった言葉です。
Plan(計画・プロセス)
Do(実行・実績)
Check(評価・気づき)
Action(改善)
この4つをぐるぐると回していくことにより、品質改善や業務改善を行うことができるビジネスフレームワークです。
「自分を劇的に成長させる! PDCAノート」内容
なぜPDCAが回せないのか
ビジネスマンなら一度は聞いたことがあるPDCA。
続ければ一定の効果があることはわかっているのに、なぜできないのか?
それはズバリ!「教えてもらってないから」
はい、シンプルで明快な理由です。
回す仕組みさえ作ってしまえばあとはその流れに乗ってしまえばいいらしいのです。
著者はPDCAを回すために3つのルールを提示しています。
①見える化 視覚化できれば回る
②仕組み化 仕組みで回る
③習慣化 回すことを習慣化する
PDCAノートで①と②を実行できるので、あとは毎日ノートを書けば(③)オールクリアできます。
でも難しいのが③の習慣化。
人が目標を掲げたときに諦めるまでにトライする回数の平均は1回未満
引用:『思考は現実化する』ナポレオン・ヒル著
という調査が出ているように人はうまくいかないとすぐに辞めてしまうから。
でもPDCAノートは試行錯誤するための仕組みだと著者は言います。
そんなPDCAノートにぴったりなのが
私は失敗をしたことがない。ただ、一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。
というエジソンの言葉だそうです。
とにかくP(計画)すること。
計画となると完璧なものでないといけないと思ってしまう人は仮説でもいいそうです。
そしてとにかくD(行動)する。
そこから見えてきたギャップに気づきC(評価)、A(改善)してこの改善を計画にしてまた行動する。
PDACノートは失敗することを前提とした仕組みともいえますね。
PDCAノートの書き方
PDCAノートのフレーム
私のヨレヨレの線で申し訳ないですが、PDCAノートて使うフレームはこちら。
なんてシンプル。
4本の線で区切られた5つのスペースで構成されています。
一番上がG(ゴール)の欄
左のスペースから順に「P」「D」「C」「A」
これは毎日行うデイリーPDCAノートなので左上に日付、「P」の欄にスケジュールを記載する時間軸が書いてあります。
ここでは基本となるデイリーPDCAノートを中心に掲載します。
他にもプロジェクト用PDCAノート、商談用PDCAノートの紹介もあり少しずつポイントをまとめる欄が追加されていたりしますが基本の形は変わりません。
ちなみに著者のおすすめは
・A4方眼ノート
ノートが小さすぎると思考が狭くなるのと方眼は線が引きやすいからとのことです。
G(ゴール)を設定する
PDCAの中には無いですがPDCAノートではG(ゴール)の設定をお勧めされています。
G(ゴール)を設定することでPDCAを回していくうちに間違った方向に行ってしまうことを防ぎ無駄な努力になってしまうのを防ぐ目的があるそうです。
またゴールを決める際に必要なのは2点。
①具体的で、かつ目標達成したことがわかる目標にすること
②自分がコントロールできるものにすること
デイリーPDCAノートでは今日のお題(目標達成したい成果につながる願望)を書きます。
Plan(計画)スペースに書くこと
デイリーPDCAには本日のスケジュールと思いついた行動を記入します。
ここで大切なのは自分とのアポを一番最初に入れること。
あとスペースを分けて自分の成果につながるものとそれ以外の予定に分けて書くことで成果につながる行動を行えているかチェックできるそうです。
Do(実行)スペースに書くこと
P(計画)に実行したことや起こった事実のみ、計画していなかった突発案件が発生すれはそれも書きます。
(ここもPのスペースのように自分の成果につながるものとそれ以外に分けて書くことを勧められています)
計画と現実のギャップを知るために書くので事実を書くことが大切です。
では事実とはどうゆうことかというと、固有名詞や数詞で表現できることで、形容詞が入っていると自分の解釈が入っているとなのでここには書きません。
Check(評価・気づき)スペースに書くこと
こちらにはうまくいった原因、うまくいかなかった原因、次はこうしたらいいと思うことを書きます。
すべてのD(実行)に対して書かなくてもOK。
Action(改善)スペースに書くこと
C(評価・気づき)で書いたことをもっと具体的な行動にする。
改善策はすべて仮定でOK。
PDCAノート毎日回す
PDCAノートは毎日やることをお勧めされています。
その理由は2つ。
①間違った方向に進んでいる場合、軌道修正は早めに行う方が労力が少なくて済む
②人は忘れる生き物だから。「エビングハウスの忘却曲線」では人は1日経つと74%を忘れてしまう。
むしろ毎日しないともったいないってことです。
PDCAを回す障害になるもの
①突然の仕事で計画が狂う
解決策:計画にバッファを設ける→そのバッファを取るために「始める時間」と「終わる時間」を決めて時間を作る
②めんどうになり書けなくなる
解決策:難しく考えすぎている。計画通りに進まないことを「失敗」ととらえ億劫になる人がいる。予定は未定と考えノートにできた事実、気づきや学びを残すことが成長の数だと考える。
③A(改善)が行動につながらない
解決策:言葉を具体的な行動レベルまで落とし込む。「企画する」「意識する」など具体的な行動が分からないワードのままにせず詳細を書き出す。
④やることが増えすぎる
解決策:置き換えする。一つ増やしたら一つ減らす。
成果を出すために行った努力が少なければ少ないほどよい仕事をしたことになる
引用:『プロフェッショナルの条件』ピーター・ドラッカー
事前に失敗する原因がわかっていると失敗する確率が減ります。
PDCAノートを実際に書いてみた
実際にPDCAノートを書いてみました。
著者はA4サイズ以上のノートに書いてほしいと言われていました。
でもごめんなさい……
手帳と別に持つと絶対にどちらかを見るのがおろそかになってしまうので、ルーズリーフにさせてもらいました。
毎日その日の分を手帳に挟んで持ち歩きます。
ちゃんとファイリングしてまとめてますのでお許しを……
私が一番難しく感じたのはゴール設定。
毎日のゴール設定だと「気分よく過ごす」とか「無理せず自分のペースで」など、つい曖昧なものを書いてしまいます。
具体的(できるなら数値化)で自分でコントロール可能なものって難しい。
そういう意味ではPDCAを回すために3つのルールの①の「みえる化」も文字もしくは数値化して紙の上に全部書かないといけないのに、つい曖昧なものになってします。
もう一つの「Do(実行)スペース」も事実のみを書くスペースなのに、言い訳を書きがちになります。
次の「Check(評価・気づき)スペース」に書けばいいのに。
できなかったことを認めたくない自分がいて、言い訳したくなるみたいです。
まずは事実を受け止めないと。
「P」と「D」スペースを一緒にして「P」スペースに書いたやることの横にチェックスペースを作ってやったら☑やらなかったら☒をつけるようにしました。
分けて考えられるようになるまでこの方式でいきます。
PDCAノートを続けた効果
PDCAノートは先月から始めたのでまだ1ヶ月未満です。
それもサボってしまう日もあったりとなかなか順調には行きません。
何か一つ良くなったらひとつできなくなる時もあります。
それでも毎日とはいかなくてもちょっとずつ前に進んでる感はあります。
毎日1%の改善できれば積み上げていけば大きな変化になることを信じてやっていきます。
私の大好きなジェームズさんも言われてますし。