アニメ『Dr.STORN』を観始めました
Amazon primeの無料アニメにあるし最近話題になっているから、という理由で観始めた『Dr.STORN』
事前情報で科学知識を使って物事を解決するというストーリーだという話を聞いていたました。
(有名なアニメだから皆さん知ってらっしゃるだろうけど詳しいストーリーはこちら↓)
最近流行りのエンターテーメントで知識も増えて一石二鳥でしょ?っていうので人気があるんだろーなーって思ってました。
知識披露だけでないストーリー展開
あらら?っと思ったのが3話目くらいから。
仲良しの友人たちとの時はうまくいっていたのが、力のある第三者が入ってくると少し話が変わってきます。
権力を手に入れたがる者、権力に群がる者、差別する者。
集団になった人間の嫌なところが人が増えるほどでてくる。
あ、科学の知識が身に付くだけの話じゃないんだなっていうのが見えてくる。
映画でのび太観てるときくらい頑張れと応援してしまうキャラクター
そして少年漫画で珍しく腕っ節の弱い子たちが活躍します。
主人公は科学オタク、仲間になったのは物事をコツコツ続ける収集癖のある子、口が上手いやつなどこれまでサブキャラっぽい立ち位置の子供たちが話の中心です。
勝ち方もちょっと違う。
仲間と協力しながらはもちろんだけれど、正々堂々・自分の実力で勝つのではなく、ルールの隙間をついていく。
既存の勢力に逆らうわけでなく、従うだけでもない。
ものすごく今っぽいスタイルだと思いました。
大人もおぉ!と思うエピソードも
この漫画すごいなぁと思ったのが
マグマとクロムの決闘の時にメンタリストのあさぎりゲンが妖術(という嘘)を使ってクロムを手助けしているシーン。
ゲンはマグマに妖術をかけ、動くと心臓が爆発すると言う。
でもこれは大技だから1分しか持たないとわざわざ教える。
マグマは嘘だとは思うものの、クロムが攻撃できる状態ではないことが分かると1分待って攻撃すればいいと考える。
この判断が結果を大きく左右するなんて思わずに。
この時、ゲンは人間の怠けたいという心理を利用しているのです。
マグマはこの前の試合でダメージを受けていて出来るだけ身体を休めたいという心理がある。
そこに妖術のせいで動けないというサボる言い訳を与えてやることで、1分間だけなら待ってもいいという選択をさせやすくしたというんです。
見た時、うわーこれって、ビジネス書とかによく紹介されてるやつだって思いました。
「人はリスクを感じることに対して、やらなくてもいい理由をつけてチャレンジしない」ってやつですね。
自分でも言い訳つくっちゃうんだから、他人に理由を与えられたらホイホイ乗っちゃうよね。
こんな人間の心理が少年漫画で出てくるのかと思ってびっくりしました。
また、目の悪いことで他人と上手くコミュニケーションができない子・スイカに眼鏡を作ってあげるシーンなんかは
この世で誰かが不自由ならば、それは科学技術の怠慢なんです
引用:一色伸幸
という言葉を思い起こさせます。
なんか科学に対する誇りのようなものを感じます。
シーズン2もあるみたいなので今後も楽しみです。