昨日より今日はちょっとだけいい日に。

「続ける」やる気をキープするための記録ブログ。いまのところほぼ振り返りブログ。時々思いついたように別のことを書いています。日々の記録になっているブログですが書くようになって達成率があがってます。こんな自分しか得しないブログを見に来てくださる皆様に感謝です。

【本のゆるレポ】『サピエンス全史』を聴いてみた

 

『サピエンス全史』聴く前のイメージ

「必ず読んだ方がいい本ランキング』みたいなのでよく見かける本

 

著名人たちもこぞってお勧めしていて

ずっと気になっていました。

でも、なかなか「読めない本ランキング」にも

入っているんじゃないかと思われる。

だって、タイトルと表紙自体が

ものすごく手に取るの躊躇するじゃないですか。

 

読む前は、耳で読んだ『銃・病原菌・鉄』と同じくらい

教養になるけどとっつきにくいやつだろうなーと思ってました。

こちらもオーディブル使って耳で読みました。

 

 

『サピエンス全史』聴いてみての感想

まず感じたのは『銃・病原菌・鉄』よりもとっつきやすい。

『銃・病原菌・鉄』が学術レポートを読んでいるなら

ホモサピエンス全史』は人気教授の授業を聞いているみたいな感覚です。

 

タイトルからわかるように

人類=ホモサピエンスが歩んできた歴史を解説してくれている本って書くと

つまらなそうですがそうではないんです。

とってもエキサイティング。

 

目から鱗というよりは

自分がなんかもやもやしてたことをクリアにしてくれました。

 

これは人間関係に悩みがある人が読んだ方がいい本です。

 

 

ホモサピエンスはなぜこんなにも地球上で発展したのか

他にもたくさんの種がいたのに

ホモサピエンスはなぜこんなにも増えたのか?

 

それは

見たことがないもの、伝説等を話すことができるのは人間の大きな特徴

のおかげだそうです。

 

これがあるかないかでは大違いとのこと。

私たちは見たことがないもの、見ることができないもの

つまり伝説や宗教、家族や国家といいう考え方を共有することによって

一つにまとまったり協力することができてるらしい。

 

会社だってビルや看板やサービスや社長さんは見えるけど

それでだけでは表せないもの集まりです。

ブラック企業で頑張っている人は

変な宗教団体に洗脳されているように見えていたのも

これをきいて納得。

(私も昔ブラックで働いてました。

今思うとなんでそんなに我慢して頑張ってたんだろうと思う……)

 

 

言葉の偉大さ・大切さと俗物性

そして考え方を共有するのに大きな役割を果たしているのが

「言語」です。

この本を読みながら言葉って大事だと思ってたけどやっぱりすごいよね

私も言葉を使う仕事をしようとしてるんだから

気を引き締めていこう……と思っていたところ

言語は噂話をするために発達したと言う説がある

と書いてあって笑っちゃいました。

 

なるほど、人がうわさ話が好きなのはそんなに昔からなのか。

現代社会でも納得です。

 

 

幸せってなんなんだろう?って考えるきっかけに

私に一番響いたポイント

 

種としての成功には個人の苦難や成功は全く考慮されない

進化上の成功と心の苦しみ

 

集団の発展のためには個人が不幸になることがあるということ。

集団、国とか会社とか地域とか家族とかに頼って

幸せにしてもらおうと思っていてはいけないのです。

幸せになれるように個々で頑張っていかないと。

 

さらに著者は

幸福は人生の意義についての個人的な妄想を、その時々の支配的な集団の意義に一致させることなのかもしれない

と言っています。

うーんそうなのかもしれないけど

なんかそう考えると寂しい気も……

 

他にも気になった言葉

宗教と科学の違いはすべてを知っていると思うか無知をしっているか

よく宗教や迷信は信じないけど科学は信じるという方がいるけど

この考え方がベースになっているのかな?

 

肥満は消費主義の勝利だ

刺さりました。勝利されそうになってる……

 

 

『サピエンス全史』はこんな人に聴いて・読んでほしい

・人間関係で悩んでいる人!

 

一般教養を身に着けるためにというのも

読んでいる方が多い本なので良いのかもしれません。

 

でもなにより、人間関係で悩んでいる人に読んでほしい。

 

地域コミュニティや家族は大切にしないと

職場では上手くやっていかないと

そう思って理不尽だったり、苦しい環境にいる人は

この本を読むと

「あ、集団ってサピエンスが栄えるためのシステムであって

自分を必ずしも幸せにするために存在するんじゃないんだな」

って気づけるんじゃないでしょうか。

 

もちろん私たちをサポートしてくれることも

心のよりどころになっていることもあるのですが

自分を苦しめるものだったら、そのシステムから離れてもいいわけです。

 

たまたま今、便利だからそのシステムが使われているだけで

絶対な価値観ではないと分かってきます。

 

私はそう思えるだけで心が少し軽くなりました。

読んで(聴いて)良かった本でした。