昨日より今日はちょっとだけいい日に。

「続ける」やる気をキープするための記録ブログ。いまのところほぼ振り返りブログ。時々思いついたように別のことを書いています。日々の記録になっているブログですが書くようになって達成率があがってます。こんな自分しか得しないブログを見に来てくださる皆様に感謝です。

【本のゆるレポ】『DIE WITH ZERO』ビル・パーキンス著 ゼロで死ぬって無理くね?って心の壁を築く前に

 

少し前に話題になった本。

気になっていたけれど「ゼロで死ね」っていう帯が衝撃的で

手に取るのが遅れました。

 

 

『DIE WITH ZERO』を読んで感想

死ぬときに資産をゼロにして死ぬ。

 

いや、言わんとしてることは分かりますけどね。

あの世にお金は持っていけないのはわかります。

でもそれってあくまで理想論じゃない?

年取って病気とかしたらどうするの?

てかそんなこと無理。

 

読む前から著者と私の心の間には高い壁が築かれました。

たぶん本でなくテレビとか講演会とかでこの意見を聞いてたら

「わー危ない人だ」認定をしていたと思います。

 

その点本ってすごいですよね。

とりあえず手に取ったんだから読んでみよう

嫌ならやめればいいしって思わせてくれる。

 

「死ぬ前に後悔することトップ2」からみえてくるもの

心の壁を乗り越えてこの本を読んでいくと

一番大事なところは本当に「資産をゼロ」にするってとこじゃなくて

「ゼロにする気持ちで生きていく」ってことなのだと見えてきます。

 

この本で死ぬ前に後悔することトップ2が紹介されています。

  • 勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった
  • 働きすぎなかったらよかった

もっと働いてお金貯めとけばよかったと思う人はほぼいないということ。

なのに私たちはもっともっとお金を貯めようと

やりたいことを先送りにしている。

 

 

著者は言います。

実際のところ、私たちが思っているほど先延ばしできない経験は多い。

確かにいつか世界一周したいと思っていても

20代のころならバックパッカーしてでもいけるけど

定年後には体力的に無理ですもんね。

 

そして私にとって「ゼロで死ぬ」よりも衝撃的な考え方

金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく

確かに。

さっきの世界一周を例にあげると

若いころにやった世界一周は人生を変える経験になるかもしれないけど

定年後に行ったら果たして人生を変えるほどの体験ができるかどうかってことですね。

(もちろんできる可能性もありますが)

 

その考え方から

資産を切り崩すタイミングを見極める

そして

私たちは人生のある段階で、まだ経験から多くの楽しみを引き出させる体力があるうちに、純資産を切り崩していくべきなのだ。

という考え方につながっていくようです。

 

 

別にパリピになれと言っているわけではない

もちろん著者はこの話を

きちんと将来の資産が形成されている場合を前提として話しています。

将来の生計すら危ういのに遊んで暮らせと言っているわけではないんですね。

そこらへんは堅実です。

ここがあまり取り上げられずに「ゼロで死ね」だけ強調されて取り上げられるから

刹那的な「パリピ」になれみたいにみれられてしまう。

 

自分がどんな老後を送りたいのか真面目に考える

自分があとどれぐらい生きるかを真面目に考えていることには価値がある。

そうです。

 

老後にどんな生活をしたいか?

そこからかかるお金を算出して

自分が生きるであろう年数を掛け算しておおよそを算出する。

 

病気になった際もどこまでの医療を受けたいのかも考える。

著者は言います。

高額の終末医療に備えて多額の貯金をするのは大多数の人にとって現実的ではない。

最後の数日、数ヶ月を生き延びるのに必要な医療費を貯めるために、人生の貴重な数年間を犠牲にしてまで働きたいと思うだろうか?

私は、いさぎよく「墓場で会おう!」と言いたい。

もちろん考え方は人それぞれだと思いますが

確かにこういうことはきちんと考えておいた方がいいですよね。

分からないから・はっきりしないから、ただ漠然と将来に対して不安を持っていることって多くて。

 

予想だにしないことが起こるのが人生ですが

だからってなにも考えなくていいわけではない。

もし将来の資産が足りなそうだったら

どう貯めればいいか具体的な目標ができるし。

 

そして何よりいいのが将来のことを考えると今が充実するそうです。

人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。

 

自分がやりたいことがやれる時期は短いんだと意識するのも

幸福度が上がるそうです。

もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度が高まることがある。

学生にキャンパスを30日後に離れると言うことを想像させ30日間の行動計画させた。そうしたところその想像した学生グループは幸福度が上がっていた

 

すべては「思い出」の為に

そして何よりも著者が重要視しているのが「思い出」です。

自分を支えてくれるもの、楽しませてくれることは

「あの時楽しかったな~」

「あれやってよかったな~」

って思い出すことだそうです。

その為に時間とお金を使う。

ゼロで死ぬ目的は思い出を作る為、という一つに集約されます。

 

 

『DIE WITH ZERO』を読んで私が行動を起こすこと

  • どんな老後を送りたいかシュミレーションする
  • 老後にいくら必要か考える
  • 今現在の自分の資産と将来に備えている資産を把握する

 

ネットで調べたところ、

今の平均寿命は男性81歳・女性87歳

健康寿命は男性72歳、女性74歳

約10年くらいはもしかすると介護も含め

何かしらのサポートを受けて生活する可能性があります。

 

老人ホームの種類・かかる料金などなど

自分が知らないことがたくさんありすぎて気が遠くなりそう……

一つずつ潰していきます。

 

そして自分が将来の為にためている貯蓄型保険商品や

個人年金もいくらになるのかきちんと把握できていない。

不安でなんとなく入ったものもあります。

そこも資料読み直して把握して自分が思う暮らしに

足りるのか足りないのか明確にしていきます。

 

 

『DIE WITH ZERO』気になった言葉

あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。

 

富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化するための方法を探すことだ。

 

時間を作るためにお金を払う人は、収入に関係なく、人生の満足度を高めることがわかっている

 

 

この本がおすすめな人

  • なんか、老後が不安、な人
  • 将来のこと、考えないといけないのはわかってるんだけどねーって思っている人
  • なんでも後回しにしてしまう人

はい、私のことです。

今度こそきちんと考えます。