自分の本棚に残して何度も読み直している本
大好きな本です。
一年ぶりくらいに読んで相変わらず素敵だったので
感動してのゆるくレポート。
哲学者の野矢さんが書いた物語。
世界観が大好きです。
エプシロンとミューという人間かどうかよく分からない2人がでてきます。
私はムーミンのように妖精じゃないかなと勝手に想像しています。
のんびりと自然の中で暮らしている2人は
散歩しながら、ご飯を食べながら、お茶をしながら、
人生とは?未来とは?過去とは?言葉とは?死とは?考えていきます。
重くもなく、堅苦しくもなく、専門用語も使わずに
応えの出ない問いを自分たちの言葉で考えていく2人の関係がとても羨ましい。
今回読んでいて思い出した出来事がありました。
私も高校生の時に友達とこういうことを話してみたくて
話題にしたことがあるのです。
でも「いまそんなこと考えなくていいんじゃない」と一蹴されてしまい
こういうことはあまり人と話してはいけないんだなと
心に閉まっていたのを思い出しました。
私はこんなことを話せる関係の友人が欲しかったんだな、と。
答えの出ない問いでも、ああでもないこうでもないと話し合える友人。
これがあったからエプシロンとミューの関係が羨ましくもまぶしく
この本の世界に強く魅かれたんでしょう。
このお本は自由に遊びに行ける理想の友人のいる世界です。
また、しばらくしたら遊びに行こう。
何も考えないやつには、考えてもみなかったことなんか、現れるわけなんかないだろ